伊勢丹バンコク閉店残念、、、

先日家族みんなでバンコク伊勢丹へ行ってきました。

 

バンコク伊勢丹は大型ショッピングモールCentral Worldに併設されており、Central Worldの綺麗な建物を進むと年期を感じる伊勢丹の建物が見えてきます。(Central Worldの建物とは異なり、看板などの色がくすみ、年季を感じてしまいます、、、)

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バンコク伊勢丹は日本がバブル絶頂期だった1992年にオープン、日系百貨店として高い知名度を誇ってきたものの、近年は地場競合との間で激化する競争に埋もれ、存在感を発揮できずにいたようです。

 

入居するビルオーナーと契約更新の交渉に臨んだものの、条件面で折り合えず、タイ進出から29年目にして撤退することを決めた模様であり、8月31日までの営業となりました。

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閉店セールでは3割引き、最大で7割引きの商品もあり、店内は賑わいを見せていました。タイ駐在の日本人であれば、その日本らいしい百貨店の雰囲気に憩いの場と感じていた方も多いことでしょう。我が家も伊勢丹での買い物や食事を楽しみにしていたので、今回のタイ撤退は非常に残念でなりません。

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ハゲ天で食事をし、シャトレーゼでケーキを購入し、最後の思い出を作ってきました。今までタイ駐在員の憩いの場を守り、奮闘してきた関係者の方に心から感謝致します。

 

一方、今回、撤退に追い込まれた背景の一つは、発展を遂げるタイ経済の中で、日本人を主な顧客とするビジネスモデルから脱することが出来なかったから?日本らしい百貨店で駐在員の憩いの場となったのは良かったものの、本来であれば日本人のみならず、タイ人にも愛され発展することを目指すべきではなかったのか?日本らしさに拘り、伝統に捕らわれるあまり、タイの急激な変化についていけなかったから?

 

バブル以降、低迷する日本経済、失われた20年を考えると伊勢丹もまたタイの発展する経済に取り残され、飲み込まれてしまったのかもしれません。本当にタイで生き続けるのであれば、タイ流を学び、タイ人に愛される店づくりが必要だったのではないでしょうか??

 

日本の伝統維持に拘るべきか、変わるべきか。私は変わり続ける道を選びたいです。リスクを取り、変化の中でもがき苦しんでも成長することを目指したいなと。自分の子供たちに失われた時代を残さないため、そして日本人として世界と戦い続けるために(^_-)-☆